オイルランプのメインテナンス

 オイルランプは、セッティングや使い方が正しく行われていれば、オイルの補給だけで常に美しい灯りを灯し続けることができます。
 ここでは、ガラス、オイルタンク、土台(ベース)の一般的な清掃方法と、使用状態の変化により、器具等に不具合が出た場合の対処についてご説明していきます。

<オイルランプの清掃>

 ガラスやオイルタンクの清掃は、乾いた布で乾拭きするか、ガラスクリーナー、中性洗剤等を軽くつけた布で清掃をします。
 土台(ベース)については、様々な素材が用いられていますので、素材に沿った清掃方法で清掃をします。
  

<器具に不具合が出たときの対処>

 正しい使用状態では一般的な清掃で十分ですが、燃焼状態や使用環境の変化で器具が汚れてしまうなど、器具やパーツに不具合が出た場合の対処についてご案内いたします。

ガラスの内側にススがついてしまった
 不完全燃焼が原因ですが、ガラスについては大抵の場合、軽く中性洗剤を加えた水で洗い、よく乾かすことで対処できます。
 ガラスの清掃を行うとともに、炎が大きくなりすぎていないか、空調の風で炎が揺れていないか、芯の先端に黒いススがたまり、オイルの吸い上げを悪くしていないかなどを確認します。

芯の先端が黒くなってオイルが吸いあがらない
 これも不完全燃焼が原因になっていると考えられます。芯の先端が黒くなると、芯に吸い上がってくるオイルをスス(炭素)が塞いでしまい、正しく燃焼しない状態となります。

 この場合は、黒くなった芯の先端をカットして対応します。芯のカットではグラスファイバーが切れにくいので、よく切れるハサミを用いてカットします。万一、カットした断面がぎざぎざになってしまった場合は、ハザミで切り揃え、芯の先端が平らになるようにします。

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 芯にススが溜まっている場合、オイルが十分に吸い上がっていない状態で点火をしたときに焼け焦げができた、風や酸素不足で炎が揺れて焼け焦げができた、等の原因が考えられますので、使用方法や使用場所に問題がないかを確認して下さい。

 

口金が黒くなってしまう
 芯に吸い上げられたオイルがススで堰き止められて逆流したり、炎が小さすぎて吸い上げられたオイルが余るため逆流するなど、口金にオイルが溢れていくことが原因となり、熱された口金が黒くなることがあります。
 また、炎が大きすぎる場合にも、口金が高温に熱されることで口金が汚れることがあります。
 口金の清掃は金たわしなどで行います。また、原因となる炎の大きさや、不完全燃焼状態は、セッティングの見直しを行うことで解消します。

誤ってオイルをこぼしてしまった
 ぼれたオイルを取り除く際は、新聞紙など、油分をよく吸い取る紙を利用します。こぼれたオイルをできるだけ紙で吸い取った後、濡れ雑巾などで清掃します。
 近年、灯油や香料オイルなどが付着した布を衣類乾燥機にかけることによって発火する事故がいくつか発生しています。この現象はランプオイルが付着した布を乾燥機にかけた場合でも起こり得ますので、オイルを付けた雑巾等は乾燥機にかけないよう注意します

<オイルランプ部品の耐久性・交換>

 オイルランプの部品は、ガラス、オイルタンク、口金、芯、土台ともに耐久性が高く、正しい使用状態ではかなり長期間に渡って使用できます。
 但し、不完全燃焼等の原因から、パーツの汚れがひどくなったり、芯のカットを繰り返して短くなったりする場合もあります。そうした場合に備え、ガラス、オイルタンク、口金、芯については、交換部品をご用意しています

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担当:藤田(フジタ)

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