オイルランプの安全性

 オイルランプの安全性は、「火」そのものである灯りが不安定にならないようにすることから始まります。
炎.jpg ここでは「灯りの安定性」として、「炎の位置」「炎の大きさ」「炎の揺れ」の3点について、オイルランプの炎が安定・安全を保つポイントをご紹介していきたいと思います。

<炎の位置>

クリア1.jpg オイルタンク.jpg最もシンプルな構成のオイルランプはガラスのオイルタンク、芯、口金の3パーツとなります。これらのパーツで口金に芯を留めていることが「炎の位置を一定に保つ」ポイントとなります。
 炎の灯りを楽しむためのオイルランプは、炎の位置を一定に保つ構造をもつことから、テーブル全体を見たときに、テーブル上の灯りバランス、灯りの見え方が常に一定となり、安定した灯りを提供します。
 また、この炎の位置が一定であることの利点は、単に外観上のことだけでなく、安全面でも大きな価値となっています。それは、炎の位置が左右にずれないことで、器具を痛めない点です。
 ローソクでしばしば見られることですが、燃焼につれて炎を灯す芯が極端に左右に倒れたり、座金がずれたりすることがあります。そうした場合に、ガラスに直接炎があたり、ガラスにススや焦げ目が付いたり、ガラスが破損してしまうことがあります。
 炎の位置が一定であることは、炎の灯りを楽しむ美観と安全性の両面に寄与するオイルランプの特長、魅力の一つであるといえます。

<炎の大きさ>

 オイルランプの取り扱いをご説明する際にも詳しく述べますが、オイルランプに灯す炎の大きさは、口金の上部に出す芯の長さによって設定できます。 
 言い換えれば、灯りを続けて灯す際、芯の調節が一定であれば炎の大きさが一定したものとなります。
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 炎長15mm  炎長20mm  炎長25mm
 ローソクの場合は、点火後にロウを溶かしながら燃焼が進み、同時に芯の炭化も進みますので、最初小さな炎が半ばで大きくなり、芯とロウが減るにしたがって炎が小さくなるといったサイクルがあります。
 炎の灯りを楽しむ製品として、おもてなしに灯りを提供するインテリアとして、最も大切な「炎」の大きさを一定に保つことは、オイルランプの炎の美しさを生む魅力の一つであり、安全性を生む品質の特徴といえます。

<炎の揺れ>

キャンドルの炎の揺れ.jpg 点火して暫くは安定していたローソクの炎が、突然暴れるように揺れだし、揺れながらうっすらとススが見えるように立ち昇るといった現象が起こることがあります。炎の揺れは酸素不足によって起こる現象で、炎が「燃えるために必要な酸素を求めて暴れ回る」と考えると理解しやすいかも知れません。(画像参照)
 例えば、コップのようなガラス器にローソクを入れて灯す場合、燃焼に必要な酸素は口部、つまり炎の上の空気から取り込むのですが、ローソクの燃焼に従って炎の位置が下に落ちていくと、新しい空気、つまり酸素を得ることが難しくなり、酸素不足で炎に揺れが生じます。炎の揺れは灯りの美観が変わるだけでなく、酸素不足による不完全燃焼が、ススや臭い、器具の破損の原因となる場合もあります。
 このような酸素不足による炎の揺れは、灯りの位置が一定となるオイルランプでは起こりません。この「揺れない灯りの美しさ」もオイルランプの特長であり、魅力の一つであるとともに、安全性を生む品質の一部といえます。